突然の「ぎっくり腰」、それ…ただの腰痛じゃないかも?

ある日突然、腰に“ビキッ”と電気が走ったような痛み。動けない。立てない。座ってるのもキツい。
それ、いわゆる“ぎっくり腰”です。正式には「急性腰痛症」と呼ばれるこの症状、じつは単なる「腰の使いすぎ」では済まされないこともあります。

多くの男性が経験するぎっくり腰。重いものを持った瞬間、くしゃみをした拍子、朝起きて伸びをしただけ…原因は意外と日常の中にあります。特に20代〜40代は、仕事・育児・趣味など、体を酷使するタイミングが多い年代。にもかかわらず、「まだ若いから平気」と無理をしてしまいがちです。

トリガーポイントが“隠れた原因”かもしれない

「トリガーポイント」って聞いたことありますか?これは、筋肉の中にできる“硬くこわばったシコリ”のようなもので、押すと痛みが出たり、関連する部位にまで痛みを飛ばす性質があります。
ぎっくり腰の原因も、じつはこのトリガーポイントに起因しているケースがかなり多いんです。

例えば、腰ではなくお尻の筋肉(中殿筋)や太ももの裏(ハムストリング)にできたトリガーポイントが、腰に痛みを飛ばしていることもあります。つまり、「腰が痛い=腰が悪い」とは限らないということ。

整体師として現場に立っていると、腰をいくらマッサージしても改善しないケースに何度も出会いました。しかし、遠く離れた筋肉のトリガーポイントを的確に緩めることで、一気に動けるようになる人も少なくありません。

「休むだけ」では再発リスク大

ぎっくり腰になると、「とりあえず安静」が頭をよぎると思います。もちろん炎症が強い急性期は無理に動かすのは禁物ですが、ある程度痛みが落ち着いたら、“正しい動き”を取り戻すことが大切です。

放置していると、痛みをかばった姿勢がクセになり、腰周りの筋肉のバランスが崩れ、再発リスクが高まります。これ、実際に多くの男性が「またやっちまった…」と繰り返す原因でもあります。

今こそ、自分の身体と向き合うタイミング

仕事で無理をする。家族を守るために頑張る。全部、大事です。でも、その前に自分の身体を後回しにしていませんか?
トリガーポイントへの理解とケアを深めることで、ぎっくり腰の「予防」や「再発防止」がぐっと近づきます。

 

整体というと、「ただ揉むだけ」のイメージがあるかもしれませんが、実際はもっと戦略的。原因を見極め、必要な部分に的確にアプローチするのがプロの仕事です。
一度しっかり身体と向き合うことで、ぎっくり腰に怯える生活から抜け出せるかもしれません。