佐々木朗希選手を苦しめているインピンジメント症候群とは何なのか・・・?

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大谷翔平選手がドジャースで毎日大活躍しているシーンをテレビで見ていて、同じ日本人としてとても誇りに思っている山崎です。

ただ、あと2人、山本由伸選手と佐々木朗希選手も同じチームメイトとして、強力なピッチャーとしてものすごい戦力の日本人3人が大活躍して今年も全米チャンピオン間違いなしと思っていたら、まさかの佐々木選手が、『インピンジメント症候群』を患っていた事が判明。

昨年ロッテに在籍していた時にも痛みを訴えていたらしく、病院で検査してみても、画像上異常は見つからなかったらしいのです。

この『インピンジメント症候群』とは何なのか?

プロ野球の投手だけがなる症状なのかというと、実は我々にも起こり得る症状なので、少し掘り下げていきたいと思います。

インピンジメント症候群とは…?

インピンジメント症候群(肩峰下インピンジメント)は、肩の関節で肩峰(肩甲骨の一部)と上腕骨の間にある軟部組織(腱や滑液包)が繰り返し圧迫されることによって起こる状態です。

この圧迫が起こる原因には主に6つの要因が挙げられます。

1. 骨構造の異常

肩峰の形状や角度が通常よりも狭く、腱や滑液包が圧迫されやすい状態にある場合、インピンジメント症候群が発生しやすくなります。特に、肩峰がフック状(フック型肩峰)になっている場合、圧迫が起こりやすいです。

2. 肩周囲の筋力低下

肩を安定させる筋肉(回旋筋腱板)の筋力が低下していると、肩関節が適切に動かず、骨と軟部組織の間で摩擦が生じることがあります。

この摩擦が繰り返されることで、腱や滑液包が炎症を起こし、圧迫が強まる原因となります。

3. 肩の過度な使用

肩の繰り返しの動作、特に腕を上げる動き(オーバーヘッド動作)を頻繁に行う職業やスポーツ(テニス、バレーボール、野球など)では、肩の腱が炎症を起こしやすくなります。

この炎症が持続すると、腱が腫れて狭いスペースで圧迫されることが多くなります。

4. 肩関節の柔軟性低下

肩関節の動きが制限されている場合、関節内で異常な摩擦が起こりやすく、腱や滑液包が繰り返し圧迫される原因となります。

特に肩の柔軟性が低下していると、スムーズな運動が妨げられ、関節内で異常な負担がかかります。

5. 年齢による変性

加齢に伴い、肩の腱や組織は劣化しやすくなります。

腱が弱くなったり、損傷を受けやすくなったりすることで、肩の動きがスムーズでなくなり、結果として腱が圧迫されやすい状態が生じます。

6. 滑液包の炎症(滑液包炎)

肩峰下滑液包という関節内のクッションの役割を果たす組織が炎症を起こすことで、肩関節内のスペースが狭まり、腱や他の組織が圧迫されます。

 

以上、これらの原因が複合的に関与してインピンジメント症候群が発生することが多く、早期の治療や適切なリハビリテーションが重要です。

五十肩と似た症状なので、判別は難しいのですが、一度整形外科で診てもらう事をおすすめします。

当院では肩周辺の筋肉の痛みによる緊張を緩めて血流を促し、体自体の回復の手伝いをして参ります。