全集中の呼吸とは・・・?
現在公開中の映画、「鬼滅の刃 無限城編 猗窩座再来」を公開日初日の朝一番の回で見て参りました。
155分終始物語の素晴らしさと映像の美しさ、カッコよさ、声優さん達の熱のこもったセリフの言い回し、BGMと、どれを取っても感動してしまうほど素晴らしい作品になっておりました。
自分にとっては上映時間が長く、最後一番良いシーンでトイレに行きたくなり、集中できなくて少し感動が半減してしまいましたが、あと2回は見に行くつもりなので、その時はタオルで涙をぬぐいたいと思っております。
この鬼滅の刃でよく聞くセリフに「全集中の呼吸」があります。
そうです、この地球上の生物全てがしている呼吸は、この作品の核となる1つのテーマにもなっていると思います。
鬼滅の刃の『全集中の呼吸』を解剖学的に考えてみたいと思います。
1. 呼吸と酸素供給
- 肺 呼吸により酸素を取り込み、血液中に送り込みます。
- 赤血球(ヘモグロビン) 酸素を全身に運び、筋肉や脳を活性化します。
- 筋肉 酸素が供給されると、有酸素代謝が活発になり、疲労しにくくなります。
全集中の呼吸では「常に酸素を最大限取り入れ、体のパフォーマンスを上げている」状態と考えられます。
2. 呼吸と自律神経
- 呼吸は、自律神経(交感神経・副交感神経)と深く関係しています。
- ゆっくり深く呼吸することで、副交感神経が優位になり、集中力が増す、心拍数が安定するなどの効果があります。
つまり、全集中の呼吸は戦闘中でも「冷静さを保つ神経制御法」とも言えます。
3. 横隔膜と体幹安定
- 横隔膜は呼吸の主動筋で、深く呼吸するほど強く使われます。
- 横隔膜を鍛えることで腹圧が高まり、体幹の安定性が向上し、力強い動きが可能になります。
鬼殺隊の戦闘能力は、深い呼吸で身体の中心から力を発揮する動き(体幹主導の動作)に裏付けられているとも考えられます。
総まとめ(解剖学的観点)
「呼吸」は単なる酸素供給だけでなく、
- 筋力と持久力の向上(酸素代謝)
- 集中力や冷静さの維持(自律神経調整)
- 体幹の強化(横隔膜と腹圧)
といった全身の機能を引き出すカギとなるのです。
山崎