糖質制限で失敗しないための3つのポイント
「たんぱく質」と「脂質」を味方にしよう!
糖質制限ダイエットという言葉、もう聞きなれた方も多いかもしれません。
ごはんやパン、甘いお菓子などの糖質を控えて、血糖値の上昇をゆるやかにし、体脂肪を減らすことを目的とした食事法です。
でも、ここでよくある落とし穴が、「糖質を減らす=食べる量を減らす」になってしまうこと。
これを続けると、エネルギーが足りなくなって、筋肉が減ったり、疲れやすくなったりしてしまいます。
糖質を減らすときに本当に大事なのは、「減らすこと」よりも「どう補うか」。
そこで欠かせないのが、たんぱく質と脂質(あぶら)なんです。
今回は、糖質制限を健康的に続けるために大切なこの2つの栄養素について、3つのポイントでわかりやすくご紹介します。
① たんぱく質は“体をつくる材料”
たんぱく質は、筋肉や皮ふ、髪、血液など、私たちの体を形づくる基本の材料です。
糖質を減らすとエネルギーが足りなくなり、体が筋肉を分解してエネルギーを作ろうとすることがあります。
それを防ぐためにも、肉・魚・卵・豆製品などからしっかりたんぱく質をとることが大切です。
筋肉量を保てれば、基礎代謝も下がりにくく、太りにくい体をつくることができます。
② 脂質は“エネルギー源”になる
糖質を減らすと、エネルギー不足を感じることがあります。
そんなときに活躍するのが脂質(あぶら)。
脂質は、糖の代わりに体や脳のエネルギー源として使われる「第二の燃料」です。
特に、魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸や、ナッツ、アボカド、オリーブオイルなどの良質な脂質は、体の中で炎症をおさえ、血流をよくする働きもあります。
「脂質=太る」と思われがちですが、正しい脂質をとればむしろ代謝が高まり、脂肪が燃えやすい体に変わっていきます。
③ たんぱく質と脂質で“おなかがすきにくくなる”
糖質の多い食事は、血糖値が上がって下がるときに強い空腹感を感じやすくなります。
一方、たんぱく質と脂質をしっかりとると、血糖値の変化がゆるやかになり、腹もちも良くなります。
結果として、間食が減り、無理なく糖質制限を続けやすくなるのです。
まとめ
糖質制限を成功させるカギは、「減らすこと」より「整えること」。
たんぱく質で体をつくり、脂質でエネルギーをまかない、どちらもとることで体は安定し、心も元気になります。
「糖質を減らしたらなんだか疲れやすくなった」という人は、
ぜひ一度、たんぱく質と脂質のバランスを見直してみてください。
きっと、体の中から元気が戻ってくるのを感じられるはずです。
山崎