正月は“ぎっくり腰が増えやすい時期”です

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ぎっくり腰

正月明けに「なんでこのタイミングで…」と腰を押さえて来院される男性は、毎年少なくありません。
実は、ぎっくり腰は“重い物を持った瞬間”だけで起こるわけではなく、生活リズムの乱れ・体の冷え・特定のトリガーポイントの緊張が積み重なって起こるケースが非常に多いのです。

ここでは、整体師として現場で見てきた経験をもとに、正月にぎっくり腰が増える理由と、あなたが今日からできる予防のヒントをお伝えします。

 

なぜ正月にぎっくり腰が増えるのか?

●1. 長時間の“座りっぱなし”が腰の筋肉を固める

正月は、テレビ・ゲーム・車移動・親戚の集まりなど、座りっぱなしの時間が極端に増える時期です。
座位が続くと、腰を支える筋肉(特に腸腰筋)が縮んだまま固まり、立ち上がった瞬間に負荷が集中します。

●2. 体が冷えて筋肉が硬くなる

冬は筋肉が冷えて血流が落ちやすく、柔軟性が低下します。
特に男性は「寒くても薄着」「湯船に浸からない」傾向があり、腰周りの筋肉がガチガチになりやすいです。

●3. 暴飲暴食で内臓が疲れ、腰の筋肉に影響

内臓の疲れは、腰の筋肉の緊張につながることがあります。
正月は食べ過ぎ・飲み過ぎが続き、結果として腰の筋肉が張りやすくなるのです。

 

見落とされがちな“トリガーポイント”が原因のケース

整体師として特にお伝えしたいのが、
ぎっくり腰の多くは「腰そのもの」ではなく、別の筋肉のトリガーポイントが原因になっているということです。

●トリガーポイントとは?

筋肉の一部にできる“硬いしこり”のようなポイントで、
そこが緊張すると、離れた場所に痛みを飛ばす特徴があります。

●ぎっくり腰に関わる代表的なトリガーポイント

  • 腸腰筋(ちょうようきん):座りっぱなしで固まりやすい
  • 大殿筋・中殿筋:歩く量が減ると硬くなる
  • 脊柱起立筋:姿勢の崩れで負担が集中
  • ハムストリングス:冷えで硬くなりやすい

これらの筋肉にトリガーポイントができると、
「前かがみになった瞬間に激痛」
「靴下を履こうとしたら動けなくなった」
といった典型的なぎっくり腰の症状につながります。

 

今日からできる“正月ぎっくり腰”の予防法

●1. 30〜40分に一度は立ち上がる

座りっぱなしは腸腰筋を固める最大の原因です。
立って背伸びをするだけでも負担は大きく減ります。

●2. 腰ではなく“お腹の前側”を温める

腰を温めるより、腸腰筋があるお腹側を温める方が効果的です。
カイロを下腹部に貼るのもおすすめです。

●3. 暴飲暴食を控え、内臓を休ませる

内臓疲労は腰の筋肉の緊張につながります。
食べ過ぎた翌日は、消化に優しい食事を意識してみてください。

●4. 朝起きた直後の前屈は避ける

寝起きは筋肉が硬い状態です。
いきなり前屈するとトリガーポイントが刺激され、ぎっくり腰のリスクが高まります。

 

まとめ

正月にぎっくり腰が多いのは、
生活リズムの乱れ・冷え・座りっぱなし・内臓疲労・トリガーポイントの緊張
これらが重なるからです。

もしあなたが「最近腰が張る」「座る時間が増えた」と感じているなら、
ぎっくり腰の一歩手前かもしれません。
無理をせず、体を温め、こまめに動くことを意識してみてください。