とある会社員が寝違えた、朝の出来事

その朝、目を覚ますと同時に、首の右側に鋭い痛みを感じた。
「うっ…やば。今日プレゼンあるのに…!」
右を向くとズキッ、左に向いてもズキッ。
まるで首の筋肉が「今日は動きません!」とストライキを起こしているようだった。
鏡を見ると、首をかしげたまま固まった自分がそこにいる。
前日のことを思い出すと心当たりがたくさんあった。
仕事が終わらず、夜遅くまでパソコンにかじりつき、その後はベッドに倒れ込むように寝てしまった。
枕もずれたまま横向きで固まっていた気がする。
こんなお話よく施術中にお伺いいたします。
このままずっと首が動かせないんじゃないか?どうしたら良いのか不安で当院にお越しになられます。
では、どうして寝違いのような首の痛みが起こるのか、解説していきたいと思います。
■ 寝違えって、いったい何が起きてる?
寝違えは簡単に言うと、首の筋肉や靭帯が突然「負担のかけすぎですよ!」と悲鳴を上げている状態。
この人のように忙しい社会人には、実はとても起きやすいトラブルです。
● 理由① 不自然な姿勢で寝てしまう
疲れていると寝落ちしやすく、枕が合っていなかったり、横向きのまま長時間固まってしまったりする。
首が妙な角度のまま固定されると、筋肉が固くなって朝に痛みが出やすいのです。

● 理由② すでに首・肩が限界
この人のようにパソコン作業が多いと、首や肩の筋肉が凝り固まりやすい。
固まったまま寝ると、少しの姿勢の崩れでも筋肉や靭帯に負担が集中してしまいます。

● 理由③ 寝返りが少なくなる
疲れすぎていると逆に寝返りが減り、同じ姿勢で体が固まる。
これも寝違えの大きな原因です。

■ 実践してほしい「寝違え予防」
寝違いを起こしてしまったら、3日間は以下の事を寝る前に実践してほしいです。
・寝る前に5分だけ肩・首のストレッチ
・枕を首にフィットする高さに調整
・深夜のパソコン作業を控える(できるだけ…)
たったこれだけでも、翌朝の首の軽さが全然ちがうはずです。
■ まとめ:寝違えは仕事の敵。だからこそ予防が大事
寝違えは単なる「寝方のミス」ではなく、普段の疲れや姿勢のクセが積み重なって起こる問題。
忙しい毎日だからこそ、この人のようにちょっとした工夫で首をいたわることが大切です。
朝の痛みがないだけで、仕事のパフォーマンスはぐっと上がる。
首にやさしい一日を心がけてください。

山崎







